化粧品の防腐剤

化粧品の防腐剤

最近は人気のコラーゲン、ヒアルロン酸などの有効成分を肌の奥まで送り届ける浸透技術が発達してきました。その役割を担っている物質をトランスポーターと呼びます。これをつかうこと自体はとても有効だと思いますが、必要以上に使わないこと、安全性が高いこと、そして肌に悪影響のある成分を含ませないことが条件です。
トランスポーターが安全だとしたら、次に肌の奥まで届かせる成分がいいものか悪いものかが大切になってきます。
みなさんも知ってるかと思いますが、人気化粧品には美肌促進効果のあるもの以外にも品質維持目的のものも入っています。代表的なものに防腐剤、殺菌剤、香料、着色料などがありますね。香料や着色料に関してはそれらが使われていない商品も発売されていますが、こと防腐剤や殺菌剤に関しては簡単になくすことってできないんです。
世に出ているほとんどの人気化粧品には防腐効果つきの物質が使われているんですが、もしそれらを入れなかった場合、菌が繁殖して製品の見た目が悪くなったり、ニオイが発生したり、肌に悪いものになってしまったり・・・。同じブランドの商品でスキンケアするためには何週間、何ヶ月間か使い続けなければなりません。でも品質が落ちない程度の期間で使いきれる分量で販売するにはコストも高くついてしまうため企業側としても使うしかないんですね。しかし、ほとんどの防腐剤は敏感肌な人にとってアレルギー反応を起こさせるものなんです。比較的安全といわれているパラペンという物質でも肌が赤らんだり、かゆみ・痛みを感じてしまう人もいます。


殺菌成分のある防腐剤は人の皮膚も傷つけます

肌が敏感な人はアレルギー反応がでてしまう防腐剤ですが、普通の人なら影響が少ないということで今でも多くの化粧品にパラペンやフェノキシエタノールなどが使われます。でもよくよく考えてみると、細菌だって人の細胞だって1個の細胞であることに違いありません。商品内の雑菌だけ殺して人の細胞は傷つけないなんてうまい話はないんですよね。それに化粧品って短期間で効果がでてくるものではないけど、防腐剤は入れた瞬間から殺菌し始めます。皮膚が本当に必要な成分より即効性があるんです。ある機関が行った実験によると、防腐剤入りと無しのもので効果を比較したら、あきらかに入れていないものの方がお肌の状態がよくなったとの結果がでています。肌をきれいにするのが目的なんだから、本来は防腐剤なんて入ってないほうがいいんです。


防腐剤 パラペン

最近でこそパラペン不使用といったものが主流になってきましたが、防腐剤のなかでもパラペンはとても長い間使われ続けてきました。化粧品だけでなく、食品や医療品などにもあたりまえに使われてきた一番メジャーな防腐剤なんですね。
旧表示指定成分でメチルパラペン、プロピルパラペン、エチルパラペンといった名称で書かれています。これらは適切な量なら安全性が高いと言われてきました。
他にも安全が確認されている防腐剤はあるんですが、パラペンが使われ続けたのは、それらをずっと使い続けたときの問題性がわからなかったからです。直近の実験では安全でも長く使うとどうなるかまではわかりませんからね。
また、パラペンを使うことは商品価格が安く押さえられるのも大きな理由でした。企業側からすれば販売価格帯が安めの商品だとかわにりなる防腐剤がないので使わざるをえなかったりします。

 

昔はいろいろな商品に使われてきたパラペンですが、今はすっかり悪者な印象が植え付けられ避ける人が多くなりました。実際パラペン以外にもよくない成分はたくさんあるんですが、目立つものは叩かれます。日本の悪習ですね(汗)。代替品としてのフェノキシエタノールも刺激性が指摘されています。パラペンが入ってなければ大丈夫!ではないんですね。
また、パラペン不使用をアピールしている化粧品を使ってもアレルギー反応が出る場合があります。その場合あくまでも「製造過程では入れていない」というだけだったりします。配合する成分にもともと入っていた場合は除外されてるんですね。困ったものです(;^ω^)

 

防腐剤パラペンの安全性

昔から当たり前のように使用されてきたパラペンですが、今はさすがに安全性が高いとは言えなくなりました。
乳がん患者の腫瘍から検出されたり、男性の生殖機能低下の原因になったり、配合された化粧品を使った状態で紫外線をあびると老化が促進されるといった発表があったり。。。
安い化粧品や制汗剤などの配合されることが多いので、頻繁に使うことで体内に蓄積されていくものなんですね。
こういった物質がトランスポーターによって皮膚奥底まで届けられたら安全とはいえないでしょう。


防腐剤 フェノキシエタノール

パラペンが嫌われ始めてからよく使われるようになったのがフェノキシエタノール。商品の表記ではパラペン不使用とかけるので消費者には受け入れられていました。ただ現在は刺激性が指摘されていて100%安全とはいえません。同じ防腐剤でも量によって効果が違うもの。少量のパラペンで期待できた効果と同じだけのものをフェノキシエタノールで得ようとすると、結果的に量が多くなってパラペン以上の刺激になってしまうこともあります。
どっちがいい、とは言い切れないんですね。また、それぞれに得意・不得意な雑菌があり、世の中には数え切れないほど存在する菌すべてに効果的な物質は存在しません。併用することで広くカバーできるようになります。

防腐剤入り化粧品の効果

よく化粧品に「○○配合」といった表記がされていることがありますが、特別な効果はないといわれています。有効な成分ではあってもその商品に効果が期待できるだけの量が入っているかはわかりません。
化粧品の製造では、原料メーカーと製造メーカーが関わっています。原料メーカー側で効果ありと判定されても、製造メーカー側で防腐剤などを加えることで期待した効果が得られないことがあるんです。もちろん研究者は加える成分をテストしていますが、有効成分でない防腐剤をいれれば効果が減るのは当然です。有効成分って細胞を元気にしてくれるもの。当然雑菌も元気になるんです。それとは逆の効果を生み出すわけですからね。